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2007年1月23日 (火)

● ヒトラー ●

Hitler_4 ▼独裁者の終焉▼

2004年ドイツで製作された「ヒトラー ~最期の12日間~」のDVDを鑑賞しました。 監督は、オリヴァー・ヒルシュヴィーゲル。 敗戦を目前にして、狂気の様相を見せるアドルフ・ヒトラー役をブルーノ・ガンツがあまりにも違和感無く演じています。 この作品では表題のとおり、アドルフ・ヒトラーがエヴァ・ブラウンと自決するまでの混乱の12日間を追っています。

Hitler_2 STORYは、第三帝国ドイツの敗戦までヒトラーの個人秘書を務めるトラウドゥル・ユンゲの目線で描かれています。 軍人やヒトラー政権中枢の人間の視点ではないところが、いかにもリアリティーを感じさせる映画の作りになっているようです。 そのヒトラーの個人秘書トラウドゥル・ユンゲ役をアレクサンドラ・マリア・ララが演じています。

Hitler_1 登場人物は他に親衛隊長官ヒムラー、宣伝相ゲッペルス、ヒトラーの愛人エヴァ・ブラウン、建築家シュペーア、それにカイテル、ヨードル、グーデリアン等軍人たちなど錚々たる顔ぶれです。 すでにベルリンの総統官邸の目前まで迫るソ連軍の砲爆撃に、我先にと逃げ出す高官や、ヒトラーに首都脱出を進言する者、勝手に連合軍と和平工作に走る者など混乱を極め、ヒトラー自身はすでに存在すら疑われる援軍に指揮を出す始末。 周りの意見を聞く事の出来ない独裁者の狂乱振りを悲しいまでに表現しています。

Hitler_3 そんなヒトラーに付き従いベルリンの首都防衛の戦いに奮闘するヒトラー・ユーゲントの少年兵たちに、ヒトラーがさほど意味の無い勲章を授与する様は、もはや滑稽にすら見えます。 ただこの作品を観ていて思うのは、独裁者と言うのは一人で自然に誕生するわけも無く、取り巻く者たちが小さかった妄想家を独裁者に変えてしまう様にも思えました。 ひとつの組織や国家が終焉を迎える時の混乱と狂気を見方を偏る事が無く映像化した本作はなかなか見応えのある力作だと感じました。

Hitler_0

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» ヒトラー 〜最期の12日間〜 [しーの映画たわごと]
久々にずっしりとした映画を観た気がします。終始、重苦しく、緊迫感があり、見応え十分の150分でした。本国が作ったこともあって、ヒトラーを美化しすぎな印象は否めませんが、こと、最後の12日間だけを追えばあれで良かったのかと思います。ただ、あれがヒトラーの全てなん...... [続きを読む]

受信: 2007年1月26日 (金) 10時19分

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