2009年6月21日 (日)

● ハッピーフライト ●

Happyflightview002 ▼展開の妙・・・▼

昨年(2008年)制作の邦画「ハッピーフライト」のDVDをamazon.jpにて購入して鑑賞しました。 正直、劇場公開時には全く気にならなかったんですが、amazonでの評価が微妙に良かったので「空へ-救いの翼-」と共に購入。 監督は、「ウォーターボーイズ」や「スィングガールズ」の矢口史靖。 

Happyflightview003 期待通り序盤は軽妙なコミカルさでCA役の主演の綾瀬はるかをはじめ吹石一恵や空港スタッフの田畑智子がイキイキ! 主人公たちのこれまでの人生等にあまり深く立ち入ることなくCAや空港ターミナルスタッフ達の表と裏の様子を嫌味無く描くところが良い意味で楽しませてくれます。

Happyflightview004 後半からは大きく様相が異なり、主人公たちが搭乗するホノルル行き国際線旅客機が機体の異常から離陸した空港に引き返す事になるのですが、前半までのコミカルさは影を潜め映画全編に漂う緊迫感。 ここから機内で混乱する乗客にサービスするスタッフの様子がなかなかでしたねぇ。

Happyflightview005 徐々に高まる機内の緊張と動揺、対応に慌てる空港ターミナルと管制塔やオペレーションセンター、原因究明に奔走する整備庫スタッフなど、前半各々で展開していた人間模様が徐々に1本のストーリーに繋がっていく様は見応えありましたョ。

Happyflightview006 パニックものと言えるような作りでは無いと思いますが、変に肩肘張らずに観れる大胆なストーリー展開は佳作。 出演陣も前出キャストに加え、機長役の時任三郎と副機長役の田辺誠一、チーフCA役の寺島しのぶ、オペレーションセンターの岸部一徳等がキッチリまとめていて良い作品に仕上がっていたと思います。

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2008年9月13日 (土)

● パコと魔法の絵本 ●

Paco_5 ▼涙腺危機一髪▼

今日も家族4人で「パコと魔法の絵本」を鑑賞しました。 正直全然乗り気で無くって、まぁ暇だから・・・程度で観たのですが、、。 監督は、「下妻物語」や「嫌われ松子の一生」で評価の高い中島哲也。 予告編などでイイかもなぁ程度の認識でしたが大間違い! 泣きアリ、笑いアリの波状攻撃で何度涙腺が決壊しそうになったコトか、、、(笑)。

Paco_4 まずは、パコ役のアヤカ・ウィルソンの可愛いこと。 両親を失うほどの交通事故で九死に一生を得たものの、その後遺症で一日しか記憶が持たない不幸な役柄をキラキラな可愛い笑顔がガチでカワイイ。 それに加え、意地悪な爺さん役を役所広司さんが凄まじいメークと共に怪演、中盤からのパコとのハートフルな関係でも引き立っています。

Paco_1 他にも妻夫木聡小池栄子劇団ひとり阿部サダヲ國村隼加瀬亮上川隆也などがひと癖もふた癖もあるような役をちょっと危な気なコスプレで演じていてとてもリアリティが無いのですが、それが逆に独特なファンタジーワールドを展開しています。 ある種、日本版ティム・バートン世界な感じですネ! 箱庭的物語ながら後半多用されるCGとも遊離せず見事な統一感を持っています。 これも監督の力量を感じさせます。

Paco_2 いつもの個人的な感想を言えば、ヤンキーなナース役の土屋アンナの演技が他の並み居るベテラン俳優に劣らず、むしろ際立って輝いていたなぁと思います。 今まで知ってはいてもあまり気にもならなかったのですが、今作の演技を観て彼女の過去作品も観てみたくなってきました。 特にロッカーでの妻夫木との絡みのシーンでは堪りませんでした。(T_T)

Paco_6 STORYは、不遇で可哀相な身の上でありながら可愛らしくも健気なパコのために、それまで自分勝手な大人たちがやがてパコのため、自分のためにパコお気に入りの絵本の世界を実現するため奔走する泣き笑い劇。 各々のキャラも立っていて、互いをシュールなギャグで牽制するところなんかも最高です!

Paco_3 今夏は、先週の「デトロイト・メタル・シティ」をはじめこの作品やこれから公開される「おくりびと」など秀作揃い。 アニメを抜きにしても邦画が頑張っていますねぇ。 観れなかった「闇の子供たち」などシリアスなものからギャグものまで盛りだくさん。 豪華なキャスティングが活きているこの「パコと魔法の絵本」、是非ご鑑賞をお薦めできる一品です!

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■パコと魔法の絵本を鑑賞されたみなさん

 漫画脚本家 田畑由秋のぼやきつぶやき 田畑由秋さ~ん

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2007年12月30日 (日)

● ベオウルフ ●

328545view001 ▼3DCG?だったらしい▼

私の大好きな映画「コンタクト」や「フォレスト・ガンプ」を監督したロバート・ゼメキス監督の最新意欲作「ベオウルフ/呪われし勇者」を今月観て来ました。 事前に何の情報も持たずに観に行って、ついさっき判ったのですが先進的な3D映画だったらしい、、。 私は有楽町の何の変哲も無い2D劇場だったので損したのかぁ!(^_^;) これから観に行かれる方はそこのところリサーチしてから劇場選びされた方がいいですね。

328545view009 ストーリーは歴史上最古のヒーローストーリーがベースらしいです。 確かに複雑な展開があるわけではありませんが、圧倒するCG映像(これ3Dで観たかったぁ、今更ですが)と、登場するヒーローの活躍とその後の苦悩など短いながらも良く出来た脚本だったと思います。 アクション過多でもなく間延びもせず説明不足でも無いバランスのいい展開。 若干気になるのは、CGがシーンによっては何となく違和感を感じるところです。 CG多用な映画だとは思っていなかったので、後で3DCGをメインに作られていたのを知ってある意味納得。

52051rsz150 驚きだったし感激だったのは、最初の敵役のモンスターの母親役がアンジェリーナ・ジョリーだった事。 久し振りにこの作品で見られるとは、、。 しかも相当魅力的な役どころで、後々主人公を魅了する魔性の持ち主でピッタリ! いくら普通の人ではなかったとしても、通常な男性の多くは落ちちゃいますよねぇ(^_^;)。 他に主人公のベオウルフをレイ・ウィンストン、前王役でアンソニー・ホプキンス、前王の側近をジョン・マルコヴィッチ、ヒロインに新鋭女優アリソン・ローマン等としっかりした布陣です。 ベオウルフのレイ・ウィンストンはCGによって実際より遥かに若くマッチョになったらしいです、確かに凄いカッコよさでしたからねぇベオウルフ。 しかしやはりカッコいいのは何といってもアンジーです(笑)。

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2007年9月 2日 (日)

● 不死鳥の騎士団 ●

Hp_phenics_1 ▼人気シリーズ第5弾▼

世界的ベストセラー小説を映画化した大人気シリーズ第5弾「ハリーポッターと不死鳥の騎士団」を観て来ました。 今回の監督は英国TV界出身のデヴィット・イェーツ。 前作「・・・・炎のゴブレット」あたりからアクションシーンもさらに大迫力になってきていますから、今作も表題からして期待大でしたねぇ。

Hp_phenics_0 主演のハリー役/ダニエル・ラドクリフやハーマイオニー役のエマ・ワトソン、ロン役のルパート・グリント共にすっかり青年期になり初期2作品当時の魔法少年・少女物のカワイイ雰囲気とはだいぶ趣も違ってきていますがそれなりに重厚さが出てきたような。 主演三人もシリーズ最後まで出演する事が決定したようで、ファンにとっても安心と共に期待して次作以降も楽しめますね。

Hp_phenics_3 今作からの新しいキャラクターも登場しています。 ルーナ役のイヴァナ・リンチ。独特な不思議キャラでありながら可愛さと賢さを兼ね備えたような雰囲気がとても存在感を際立たせていて、これからのシリーズでの活躍を期待しちゃいます。 魔法学校の中では何故か虐められキャラなんですが、そんないじめにもぜんぜんヘコタレない飄々としたところもグッド! まだ、大活躍ってところまでいってなかったとのがちょっと残念でした。(まぁ、主演3人を霞ませちゃダメですからねぇ)

Hp_phenics_2・・・・アズガバンの囚人」からシリウス・ブラックを演じるゲイリー・オールドマン。 私はこの人を見るとどうしても「レオン」の時の印象があまりにも強くって、イイ人を演じていてもどっかワルなイメージを拭えないんですよねぇ(^_^;)。 それほど「レオン」の時のイカレた刑事役がピッタリで怖くってねぇ。(笑) 今作では、ヘレナ・ボナム・カーター演じる魔女に一瞬で・・・・。

Hp_phenics_4 今回の作品では音楽も良くって、ついついサントラ盤も買っちゃいました。 特に右シーンでの楽曲「FIREWORKS」がちょっと特異な雰囲気を醸しだしています。 

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2007年3月 1日 (木)

● ブラックホークダウン ●

Bhd_0 ▼想定外の市街戦▼

2001年製作の戦争映画大作、「ブラックホークダウン」のDVDを鑑賞しました。 と言っても、映画館にも観に行ったし、DVDも2002年に発売してすぐ購入してからもう何度観てきたことか、、、。 個人的に、それほど大好きな戦争映画のひとつです(^_^;)。 監督はご存知、リドリー・スコット。 「エイリアン」を筆頭に「ブレイドランナー」「テルマ&ルイーズ」「GIジェーン」「グラディエーター」と煌めくような作品をジャンルを問わず繰り出す監督ですね。

Bhd_3 出演は、主演のジョシュ・ハートネットをはじめ、ユアン・マクレガーエリック・バナトム・サイズモアジェイソン・アイザックスウィリアム・フィクトナーオーランド・プルームサム・シェパード他。 さすが大作、豪華キャスティングですねぇ。 にも係わらず、ほぼ全員ヘルメットやゴーグルに迷彩服のフル装備なので、けっこう没個性化しちゃってます。

Bhd_1 STORYは、泥沼化するソマリアの内戦の鎮圧の為に派兵された米軍が、陸軍レンジャーと特殊部隊デルタ・フォースを中心に首都モガディシオで展開したミッションの顚末を描いています。 1時間ほどで終了するはずだった奇襲作戦は、敵対勢力と銃撃戦になる以前に負傷者が出る躓きから始まり、兵員輸送任務に当たっていたヘリ・ブラックホークが撃墜された事から急変します。

Bhd_2 当初の予定に無い、ブラックホークの乗員救出と言うミッションも加わり、混乱する任務部隊。 敵地である都市で武装する多数の民兵たちと激しい銃撃戦をしながら墜落地点へと移動するものの救出作戦は思うように進まず、悪戯に死傷者を増やす米軍任務部隊。 そんな中、二機目のブラックホークが墜落する。 短時間での作戦を前提にしていた任務部隊は、夜を徹しての市街戦に突入していきます。

Bhd_8 ジョシュ・ハートネットエリック・バナトム・サイズモアジェイソン・アイザックスウィリアム・フィクトナー等が各々の部隊のリーダーとして毅然とした態度で部下たちを指揮し、また時には隊員の士気を鼓舞しながら任務遂行に臨む姿勢は清々しくさえ見えます。 反戦だとか何だとかでは無く、戦争をとおして純粋に戦友の為に戦う!ってのがイイんですよねぇ、、。

Bhd_7 ブラックホークの墜落現場付近で民兵たちに徐々に包囲されるレンジャーとデルタ・フォースに増え続ける死傷者。 闇夜に錯綜する銃火と空から支援射撃を繰り返す攻撃ヘリ。 国連軍による夜明けの救出部隊到着までの隊員たちの長い一夜が続く。 この映画も近年の戦争映画らしくけっこう残酷描写はアリ、RPG(対戦車ミサイル)の直撃で人が飛び散ったり、ミサイルの不発弾が腹に刺さったまま即死したり、爆発で下半身が飛散したりとけっこうエグイです。

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2007年1月26日 (金)

● 花田少年史 ●

Hanada1 ▼旬な子役の大活躍▼

2006年夏の作品「花田少年史 ~幽霊と秘密のトンネル~」のDVDを購入して鑑賞しました。 定価¥4,800と最近の邦画の中でも安い方じゃないですよね。 うっかり店頭DEMOを見て面白そうで買っちゃいました。 一色まこと原作の漫画を実写化、水田伸生監督です。 個人的には一色まことさんの漫画は「出直しといで!」が好きでしたねぇ。(^_^;)

Hanada2 キャストは、主人公の少年“一路”を「ALWAYS/三丁目の夕日」で注目された須賀健太くん、お母さんを篠原涼子、お父さんを西村雅彦、幽霊の少女を安藤希、他に杉本哲太もたいまさこ等です。 トンネルに出る少女の幽霊が係わるクルマとの事故に遭い死線を彷徨った主人公一路が幽霊を見る事が出来る不思議な能力を授かるところからSTORYが急展開してゆきます。 いろいろな幽霊たちと係わり、家族や友人たちの様々な人間関係や過去のつながりを知り、大切な事や真実を悟り成長してゆく一路。 須賀健太くんが本当に上手に演じています。

Hanada0 また、お母さん役・お父さん役の篠原涼子西村雅彦さんたちが笑いや多少大袈裟な立ち回りで面白くもアットホームな家族を醸し出しています。 「ALWAYS/三丁目の夕日」のようなちょっとノスタルジックなモノとは一味違い、ギャグも詰まった軽やかな作品です。 欲を言えばCGシーンはもうちょっとお金をかけて欲しかったですね。 でも面白かったですよぉ、ちょっと高かったけど、、、。(^_^;)

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2007年1月23日 (火)

● ヒトラー ●

Hitler_4 ▼独裁者の終焉▼

2004年ドイツで製作された「ヒトラー ~最期の12日間~」のDVDを鑑賞しました。 監督は、オリヴァー・ヒルシュヴィーゲル。 敗戦を目前にして、狂気の様相を見せるアドルフ・ヒトラー役をブルーノ・ガンツがあまりにも違和感無く演じています。 この作品では表題のとおり、アドルフ・ヒトラーがエヴァ・ブラウンと自決するまでの混乱の12日間を追っています。

Hitler_2 STORYは、第三帝国ドイツの敗戦までヒトラーの個人秘書を務めるトラウドゥル・ユンゲの目線で描かれています。 軍人やヒトラー政権中枢の人間の視点ではないところが、いかにもリアリティーを感じさせる映画の作りになっているようです。 そのヒトラーの個人秘書トラウドゥル・ユンゲ役をアレクサンドラ・マリア・ララが演じています。

Hitler_1 登場人物は他に親衛隊長官ヒムラー、宣伝相ゲッペルス、ヒトラーの愛人エヴァ・ブラウン、建築家シュペーア、それにカイテル、ヨードル、グーデリアン等軍人たちなど錚々たる顔ぶれです。 すでにベルリンの総統官邸の目前まで迫るソ連軍の砲爆撃に、我先にと逃げ出す高官や、ヒトラーに首都脱出を進言する者、勝手に連合軍と和平工作に走る者など混乱を極め、ヒトラー自身はすでに存在すら疑われる援軍に指揮を出す始末。 周りの意見を聞く事の出来ない独裁者の狂乱振りを悲しいまでに表現しています。

Hitler_3 そんなヒトラーに付き従いベルリンの首都防衛の戦いに奮闘するヒトラー・ユーゲントの少年兵たちに、ヒトラーがさほど意味の無い勲章を授与する様は、もはや滑稽にすら見えます。 ただこの作品を観ていて思うのは、独裁者と言うのは一人で自然に誕生するわけも無く、取り巻く者たちが小さかった妄想家を独裁者に変えてしまう様にも思えました。 ひとつの組織や国家が終焉を迎える時の混乱と狂気を見方を偏る事が無く映像化した本作はなかなか見応えのある力作だと感じました。

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2006年12月 2日 (土)

● 44ミニッツ ●

44minutes_1 ▼LAPDを圧倒するAK47▼

1997年、ロサンゼルスで実際に起こった銀行強盗事件を題材にしたドキュメンタリータッチの映画「44ミニッツ」のDVDを購入して鑑賞しました。 監督は、イヴ・シモノー。 出演は「キル・ビル」のマイケル・マドセン、「バンド・オブ・ブラザース」のロン・リビングストン、他にマリオ・ヴァン・ピープルズ等です。

44minutes_0 ドラムマガジン装備の軍用自動小銃AK47アサルトライフルに防弾用のアーマー類を全身に装着したフル装備の銀行強盗犯の2人は、銀行を包囲した警官隊に向けて自動小銃を乱射。 自動小銃などのライフル類を装備していない警官隊は50人以上もの大人数で取り囲むものの、拳銃とショットガンでは全身防弾装備の犯人に全く手が出ず、いたずらに警官や市民の負傷者を増やしてしまいます。

44minutes_2 人数で勝る警官隊も武器で圧倒する犯人たちを追い込むことは出来ず、やがて思うように現金強奪が進まない犯人たちは逃走することに、、、。 犯行エリア周辺の交通が大混雑するためLAPD(ロス市警)のSWATの到着も遅れ、対抗上警官たちは独自に周辺のガンショップから自動小銃を調達しようと模索します。 移動する犯人たちの足止めもままならず、ますます増える負傷警官たち。

44minutes_3 そんな中、ようやく到着するSWAT隊員たちと犯人との至近距離での自動小銃の撃ち合いで事件はようやく決着する。 この映画、ドキュメントタッチで途中インタビューなどを折り込みながらでの進行がリアルな緊張感を醸しだしていてとても見応えがありました。 また、ハンドガンとライフル銃との凄まじいまでの威力の違いが伝わってきます。 この事件で犯人たちが使ったライフル弾は、1,100発以上。 事件後、LAPDはM16ライフルをパトロール警官の標準装備にしたそうです。

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2006年10月 6日 (金)

● プライベート・ライアン ●

Private_ryan_0 ▼衝撃の戦争映画▼

1998年、アカデミー賞で監督賞を含めて5部門を受賞。 他にも数々の賞を受賞した「プライベート・ライアン」。 スティーブン・スピルバーグ監督をはじめ、トム・ハンクスマット・デイモントム・サイズモアエドワード・バーンズヴィン・ディーゼルバリー・ペッパーポール・ジアマッティ等豪華キャストによる革新的な戦争映画です。

Private_ryan_1 スピルバーグ監督が目指した、「戦争はどんなに悲惨なものか。この映画を通して本当の戦闘とはどんな風に見え、どんな音がして、どんな臭いがするかを出来る限り伝える」と言うのを体現した、映画の序盤30分にも及ぶD-DAY(ノルマンディー上陸作戦)のオマハビーチにおける上陸シーンは圧巻です。 上陸用舟艇でドイツ軍の待ち受ける要塞化された海岸を目指し突き進む陸軍レンジャーの様子も落ち着きがなかったり、嘔吐したりと極めてリアル。

Private_ryan_2 また接岸後、ドイツ軍の重機関銃や迫撃砲の前に無防備に晒される上陸部隊の無残なまでの殺戮場面を含む上陸シーンは、今までの戦争映画の映像表現のスタンダートを塗り替えたと言われているそうです。 今までの戦争映画と違い、ハンディカメラを多用した一兵士の目線での映像表現が戦場の混乱具合やそこらじゅうに散らばる兵士の死体等で戦場のリアルさを際立たせています。 また非常に凝った映画のセットと入念なアクションは、トム・ハンクスをして「偽物と判っていても、本当に殺されるんじゃないかと思った」と言わしめるほどリアルだったようです。

Private_ryan_3 また、この映画の素晴らしいところは圧倒的な映像だけではありません。 各々のキャラクターの心情が無視されておらず、戦士でありながらも時折見せる人間臭さや感情の絡みがあったり、任務と言う名の矛盾や人殺しの日々の中の心の拠りどころ等上手く練り込まれている様に思いました。 常に死と隣り合わせである戦場にこそ生きる事の意味を理解できる、もしくは実感できるものなのかもしれませんねぇ。 生きる事の意味、死ぬ事の意味を考えさせられる映画だったと思っています。

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2006年9月 9日 (土)

● V for VENDETTA ●

V_0 ▼価値のあるものは真実▼

第3次大戦後の近未来の英国を舞台にしたスタイリッシュSFサスペンス映画「Vフォー・ヴェンデッタ」のDVDを購入して鑑賞。 仮面の主人公の V に「マトリックス」で活躍したヒューゴ・ウィービング、ヒロインにナタリー・ポートマン、製作・脚本をウォシャウスキー兄弟が手掛けています。

V_2 第3次大戦後、事実上ファシズム国家と化した英国を舞台に自らの生い立ちと圧制を強いられる民衆の為にテロリストとなり目的を遂げようとする V と、偶然(Vは必然と解釈?)V に秘密警察から助けられたヒロインとのロマンスと人生観が描かれています。 V は、一見するよりも結構チャーミングでユーモアもありちょっとシャイ。 ヒロインと初めて会った時も、一人あまりにも雄弁に突拍子も無い事をしゃべるのでヒロインに変人扱いされたりします(笑)。

V_3 SFサスペンスアクション物のわりに政治色も強く、原作は大人向けコミックと言われるだけあって V もいろいろセリフも多く、またクラシックやジャズ音楽に演劇引用のセリフなども楽しめます。 本編だけで2時間以上の内容ですが、STORY展開が上手なのかグングン引っ張られてあっと言う間にエンディングになりました。 全編通して仮面の主人公 V ですが感情も伝わってきて違和感をあまり感じません。

V_4 むしろ劇中の状況と今ある世界の状況を照らしてみると結構似ていると言うか近い状況にも感じます。 民衆にテロの恐怖と混乱を感じさせ、平和と安全を保障する代わりにプライバシーと自由を奪う。 ここ数年世界で進んでいる状況と極めて酷似しているように思えます。 現代社会に対する警鐘なんでしょうかねぇ、、。 予想したより遥かに見応えもあり、V と言うキャラクターにも親近感を感じます。 個人的にはとってもお奨めの映画です。(^^)v

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